学部長挨拶

法学部長   南保 勝美(なんぽ かつみ)

南保 勝美

  明治大学法学部は,1881(明治14)年に,岸本辰雄,宮城浩蔵,矢代操という,いずれも20代後半の3名の若き法学徒がフランス革命の真髄ともいうべき「権利自由」,「独立自治」の精神に共鳴して「同心協力」のもとに設立した明治法律学校に由来し,2012年には,創立131年目を迎えます。

本法学部は,このような建学の精神に基づき,自由と平等によって基礎づけられた豊かな社会を実現するため,初年次から,人間性にかかわる視野の広い豊かな教養,高い知性を育むカリキュラムを組んでいます。論理的な思考力・判断力・創造力は,どのような学問分野においても求められますが,幅広い教養・知性を基礎としてこれらを磨くことは,法律学においてはきわめて重要です。現実の社会においては,自由と平等を基本に据えた理想的な在り方との相違や,種々の法律が目指す目的と現実との間に大きなへだたりが存在していることも事実です。法学部では,こうしたことを認識しながら,法制度や各種の法律を勉強し,とくに,将来の進路に対応した,あるいは自分自身の関心のある法分野を探究できる5つのコース制カリキュラムを設けています。5つのコースとは,法曹コース,公共法務コース,ビジネスローコース,国際関係法コース,法と情報コースです。

これまで,法学部は,多数の有為の法曹を輩出してきました。現在の法科大学院制度のもとでは,裁判官・検察官・弁護士となるためには,原則として,法科大学院に進学・修了して司法試験に合格することが必要です。たとえば,法曹コースは,法曹を目指す学生たちが,その目標を達成するのに資するカリキュラムとなっています。また,法曹はもちろん,すぐれた社会人として活躍するためには,国際感覚をそなえた豊かな人間性が求められます。そこで,法学部は,外国語教育・外国法教育・英語で学ぶ日本法の授業にも力を注いでいます。さらに,深い洞察力と問題解決能力を日々育むことも不可欠です。このことを配慮して,少人数で諸問題を議論して切磋琢磨しながら学ぶ授業(ゼミ)を重視し,ゼミを1年次から配置し,3,4年次にもゼミを必修科目として設置しています。
法学部では,人間性・国際性に裏打ちされた「リーガルマインド」を養成し,法曹として,公務員として,企業等の組織で働く者として,国際社会で活躍する者として,あるいは研究者として,各界の第一線で活躍する人材の育成に努めています。

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