政治経済学研究科

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研究科長あいさつ

「学ぶ」ことと「研究する」こと

政治経済学研究科長 博士(商学) 永野 仁

政治経済学研究科長         博士(商学)            永野 仁

「学ぶ」ことは楽しいことです。それにより新しい知識が吸収できるのみならず、その知識によって世の中の様々な現象に対する理解も深まるからです。ただし学ぶためには、その学ぶ対象、つまり吸収する知識が明確になっていることが必要です。しかし世の中の現象の多くは、残念ながら、明確になっている知識だけでは理解できません。実際には多くの事柄が同時にそして複雑に作用し、その作用が時間と共に変化し、ことによると新しい現象が生まれているかもしれないからです。

そのような複雑な世の中の現象を理解するためには、まず、「何が起こっているのか。なぜそうなるのか」を問うことが必要です。その問いに対する答えが正しいか否かを見るために、絡み合った糸を丹念に解きほぐしたり、新しい解き方を考案したり、あるいは異なる視点から接近したりすることなどが必要になります。このような、疑問を持ち、解を求め、検証するという一連の活動を、今「研究」と呼ぶことにします。この「研究」という活動は、もしかするとつらい活動かもしれません。その先に成功が待っているとは限らないからです。しかし実は、そのような未知の領域を探索する活動は、単に「学ぶ」ことよりはるかに楽しく、刺激に富むことです。

大学の学部教育が、主として「学ぶ」ことに費やされているとすると、大学院は、「研究する」場、あるいは研究しながらその進め方を会得していく場です。複雑な現象を理解するためには、既存の知識を「学ぶ」ことは必要なので、大学院でも当然学びます。しかし、それだけでは不充分です。新たな地平を切り拓く、「研究する」姿勢が必要です。その姿勢は、研究者を目指す場合はもちろんのこと、高度職業人を目指す場合にも不可欠です。高度職業人が取組む現代社会の課題は、既存の知識だけでは対応できないことが多いからです。

本研究科の学問領域は、政治学・社会学・経済学・その他隣接諸科学を包含し、それぞれが理論・歴史・政策の三位一体体系から構成されていて、総合社会科学の追求を図っています。本研究科には政治学専攻と経済学専攻の2つの専攻が設置され、両専攻の博士前期課程には、それぞれ「研究者養成コース」と「専修コース」が置かれています。研究者養成コースでは、専攻分野における研究能力や応用能力の育成に主眼が置かれ、専修コースでは、高度職業人養成や生涯教育推進という観点からの教育研究が推進されています。

本研究科に、優秀でかつ意欲に富んだ多様な院生が集まり、教員の指導のもと、相互の研鑽、交流や協働を通じ、院生が成長し、優れた成果を生み出していくことを確信しています。
 

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