経営学研究科

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大学院修了生から

博士後期課程修了生

石津 寿恵

大学院で学ぶには自分の目的意識の継続と探究心とが必要だと思います。自分の在学中のことを思い返し、学部と大学院との違いについて誤解を恐れずに言えば、定食ランチとアラカルトのディナーに例えることができるように思います。定食はただ座っているだけで一定のものが提供されます。しかし高価なディナーはそうはいきません。まずどんなお店か、素材はなにか、味付けは・・・と下調べをし、お店の雰囲気に合うような衣服を整えマナーに心配りをし・・・そして自分で注文を決めなくてはなりません。すなわち大学院の授業では事前準備は勿論のこと、講義中も能動的に参加する必要があります。そして自らが求めれば求めるほど大きな手応えがあります。私は名シェフ平井先生の研究室で学ばせていただきました。先生は年月をかけてじっくり煮込んだ様々な料理(マイルドだったり、激辛だったり)を用意して、ゲストの求めに応じて如何ようにも提供してくださいます。しかし、用意された料理をどれだけ美味しくいただくことができるかは個々の院生の努力にかかっています。美味しくお腹一杯いただいた院生は、所期の目的を達成し、公認会計士、税理士、公務員、大学教員等となって羽ばたいていきます。
私は転職、40歳等というマイナス要因があるにもかかわらず、学位(博士)を頂くことができ、念願の大学教員になることができました。これもひとえに平井先生をはじめとする諸先生方のご指導、先輩、友人等の暖かな励ましの賜物と思います。現在、私は札幌に勤務していますが、東京から500マイルの彼方にあって、各界で活躍する同窓の先輩との交流に恵まれ、母校の有難さをしみじみ感じています。先輩の築かれた伝統と実績に感謝するとともに、私も同窓生の一員として、母校に恥ずかしくないよう精進していきたいと思っております。
マネジメントコース修了生

浦上 宗明

私は1977年学部卒業後現在に至るまでマーケティングを主たる業務として、外資系トイレタリー製品製造会社、大手家電メーカー、広告代理店と様々な企業で仕事をしてきました。事業目的を異にする幾つかのマーケティング領域を実践したことになります。経験から得た自信によって「マーケティングに関しては教える事はあっても教わる事はない」などと、本研究科マネジメントコースの門を叩くまで尊大にもそう思っていました。しかし「教わる必要がある」と気付くまでそう時間はかかりませんでした。恩師である大石教授に諭されたことは、「理論的思考」の重要性についてでした。我々は実務を遂行しようとする際、ひたすら最短距離を探し求めます。それは、コスト・合理化・効率化などを考えれば一点に集中するのが順当だからです。ではその「順当」という解を何から導き出すのでしょうか。ここに問題があるように思います。私が行っていたことは、過去の経験や成功体験を思い浮かべ、そこから「順当」を選択しているに過ぎないということだったのです。それが私のマーケティング観だったのでしょう。過去の経験や成功体験が決して悪いとは言いませんが、それに縛られていたのでは視野も思考も広げることはできません。先生はその点に気付くよう「理論的思考」について教えてくださったと思っています。
理論的思考を行うには幾つかの約束事があると思います。約束事とは、概念化(抽象化)を図ること、問題の所在を明確にすること、定義・分析・対象などを明らかにすることなどなど、言葉では至極当たり前のことを追求することであると思います。明治大学大学院 経営学研究科マネジメントコースの2年間はこの「理論的思考」の連続となります。それを経ることで事務に適用できる理論的思考を身につけられるのではないでしょうか。
リサーチコース修了生

木全 晃

「科学というものを、いかに捉えるか」。経営学研究科で修士課程の二年間、お世話になった高橋正泰先生の最初の問いでした。
98年4月、同研究科へ進むまでの私は、およそ十年というもの、企業で日々の仕事に忙殺されてきたものですから、その根源的な問いに、半ば当惑したことを覚えています。今にして思えば、「社会科学における研究者として、スタンスを定めるよう」との、ご示唆であったと理解しています。私が修士課程で学んだのは、「科学とは」という問いに始まり、結局のところ、研究者としてのスタンダードであったのではないかと思います。高橋先生のみならず、語学でお世話になった安部悦生先生、マーケティングの大石芳裕先生といった諸先生方も、問いの内容こそ異なるにせよ、「学問的思考」をお教えくださった。現在、東京大学大学院の博士課程で引き続き研究者をめざしてる私には、たいへん貴重な財産となっています。修士時代に私が修めたのは、経営組織論の学説史です。組織論は経営学のみならず、社会学や心理学など学際的な基礎理論であり、現在、企業の情報化等を研究するうえでも、そのベースとなっています。企業活動を現象面ばかりでなく、抽象レベルから俯瞰することで、従来、見えなかった側面が立ち現れる。まだまだ消化不良ですが、学問の面白さを教えられた二年間でした。私は結局のところ、学部、修士、博士と異なった大学に所属しましたが、限られたその範囲で言えば、明治大学の良さとは、集う人々の暖かさ、分け隔てなさ、ではないかと思います。修士時代の学友とは年齢も離れておりますが、そのような差異に囚われず、現在も勉強会のお誘いを受け、率直な議論ができます。社会人として見栄やプライドなど必要のない関係であり、何よりも、ほっとする時間を与えてくれるのです。

湯浅 知美

現在、私は、明治大学平井研究室の先輩が経営する浅見会計事務所に勤務しています。所長は、30代で事務所を開いた優秀な方です。私を、同じ明治大学平井研究室の後輩として、温かく迎えてくださり、どうしたら社会人、税理士として、早く私が1人前なれるかをいつも考えてくださいます。事務所の方々も、未熟な私を温かく見守ってくれています。明治大学在学中も、そして就職した今も、第1線で活躍する人たちの底知れぬエネルギーと温かさに驚かされ、日々勉強の毎日です。
私は、経営学研究科、平井研究室に在籍した2年間で、多くのことを学びました。研究室では、「企業会計」や「会計」などを読み、新会計制度を学習しました。授業が討論形式だったので、勉強した分だけ課題について話せる、それが自分の励みになりました。私の修士論文の研究課題は時価会計でした。指導教授である平井先生は、4章の論文を1章ごとに提出期限を決めて、1年かけてきっちり指導してくれました。私は、慣れない長文の作成に戸惑いましたが、その度、適切なご指導を頂くことが出来ました。同じ研究室の仲間も、大学教授、国家公務員、税理士と目標は違っていましたが、皆、優しく、優秀な人でした。明治大学は、図書館や院生用の自習室あり、空き時間も勉強しやすい環境になっています。また、図書館の資料は充実していて、とても便利です。こんな環境で学習できたことを、私は、とても幸せなことだと思います。税理士として道を開いてくださった平井先生や、いつも励ましてくれた大学院の仲間、同じ明治大学卒の後輩として温かく私を迎えてくれた事務所の所長や、温かく見守ってくれる事務所の方々への感謝の気持ちを忘れることなく、これからも頑張りたいと思います。そして、いつか私も、何かを与えられる人になれたらいいと思います。

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