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研究科長あいさつ

文学研究科へようこそ

文学研究科長                        寺田 良一

文学研究科長  寺田 良一

今これを読んでおられる方の多くは、おそらく大学院への進学を考えているか、少なくとも大学院文学研究科とはどんなところだろうかという興味を持っておられる方でしょう。

 まずお気づきのように、文学研究科は、日本文学、英文学、独文学、仏文学、演劇学、文芸メディア、史学(日本史学、アジア史、西洋史学、考古学の各専修)、地理学、臨床人間学(臨床心理学、臨床社会学の各専修)という9専攻から構成されています。「文学」研究科といっても、いわゆる日本文学や西洋文学の研究だけでなく、歴史学、考古学、地理学、心理学、社会学といった、広く人文社会科学の分野まで含んだ研究科であることがおわかりいただけると思います。

 さて、2011年の震災・原発事故を引き合いに出すまでもなく、現代の高度科学技術文明のもろさ、現代社会を生きることの難しさ、受け継がれてきた伝統や文化のかけがえのなさを、今日、われわれはあらためて強く感じています。人の生き方への深い洞察、われわれの来し方、行く末、文化の地球的かつ地域的な考察、心の問題や新しい社会のあり方などを多角的に研究する本研究科の専攻分野は、長い伝統を持ちながらも、今日ますます必要とされている学問分野であるといえます。

 同時に、本研究科の多くの分野は、たとえば専門職の大学院のように、必ずしも職業に直結する専門的知識や技能の修得をめざす研究をするわけではありません。博士後期課程まで進学する人は、多くの場合、博士の学位を得て大学や研究機関の研究者として活躍することをめざしています。しかしながら、それだけでなく、特に博士前期課程においては、さらに専門知識を深め教員の「専修免許」を取得して高等学校教員となったり、「臨床心理士」(臨床心理学専修)として活躍している方などもいます。むろん、公務員になったり一般企業に就職する人もいます。

 文学研究科における研究は、基本的に修士論文、博士論文の執筆をめざし各人の個別の研究テーマについて専門的に深く探求しますが、同時に、個別の研究領域を越えた学際的研究への視野を広げるために、「文化継承学」、「総合文学研究」(文学系5専攻)、「総合史学研究」(史学専攻)、「臨床人間学総合演習」(臨床人間学専攻)などが設けられています。また、首都圏の大学院を中心とした協定校間の単位互換制度もあり、各自の研究テーマに沿って協定校の大学院でも履修することができます。

 博士後期課程の大学院生については、在籍のまま助手(研究者養成型助手)に採用されることが可能であり、前期・後期課程ともRA、TAに従事する道も開かれています。また海外の協定校に留学する人もいます。皆さんを研究者、専門人として育成していくための支援制度は充実しています。

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